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ジョゼと虎と魚たち
ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと虎と魚たち



「ジョゼと虎と魚たち」のDVDを観ました。

(犬堂一心/監督、妻夫木聡、池脇千鶴/主演、くるり/音楽 、原作/田辺聖子 2003年作品)

 ちょっと変わったきっかけで知り合った大学生と脚の不自由な少女の大阪を舞台にした切ない恋のお話。リアルで透明感のある映像と音楽によって、きめ細やかな心理を描写していて海の底のように深く心に染み入る作品。足の不自由なジョゼがとにかく魅力的です。彼女の話す大阪弁が美しいのです。彼女の作るごはんがとてもおいしそうなのです。とても心を奪われるのです。主人公の大学生はごく普通の若者で、若さゆえというか男性としてある意味ひどい人です。結末はこうならざるを得ないということは、最初からわかっていた(伏線があった)のですが、それでもやはり悲しい。ですが、最後に主人公の恒夫が号泣するシーンは同じ男としてやるせない気持ちになります。ああ、やっぱりそうだよねと思ってしまいます。

一緒に観ていた私の奥さんは「なんであそこで妻夫木が泣くん?」

と私に言いました。「はぁ???」としか答えられませんでしたが、男性と女性では感じ方が違うのでしょう、おそらく。

「くるり」の音楽もすごくいいです。この音楽じゃなかったら、かなり違うものになっていたはず。すごく泣ける映画でもあるんだけど、笑える場面もあります。ジョゼに「あたりまえや。」といわれるかもしれないけど、とてもよい映画です。
posted by: | 映画 | 15:07 | comments(0) | trackbacks(2) |
「ライ麦畑でつかまえて」と「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
J.D サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」野崎孝訳と「キャッチャー・イン・ザ・ライ」村上春樹訳についての話。

この作品はあまりにも多く読まれている作品なので村上訳版が出たとき、賛否が分かれました。

私は十代始めごろに初めて読んでから、何度も何度も野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」を読んだせいか村上訳を読んだとき、すごく違うので驚きました。何が違うのかと言うと、主人公の語り口調が全然違うということと内容の解釈の若干の違いについてです。野崎訳ではよくわからなかったことが村上訳では「なるほど」と思う箇所があったり・・。また、野崎訳は少し文体が古臭いといわれています。じゃあ村上訳は新しいのかというとそうではなくて、しいて言えば村上春樹的なのです。

原文に忠実と言われている野崎孝訳と作品を理解しやすいように解釈した村上版と比べると、正直なところ、これから読む若い人は村上版を読んだほう良いと思います。でもやはり、野崎訳の独特の語り口がこの作品の最大の魅力だといっても過言ではないような気がするし、やはり野崎訳かな?

よく言われることに原題の"The Catcher in the Rye"は直訳すると「ライ麦畑の捕まえ人」となると言うことについて、これは物語の中で主人公ホールデンが妹に将来何になりたいのかと聞かれて、「You know what I'd like to be? I mean if I had my goddam choice, I'd just be the catcher in the rye and all.」という箇所から来ています。広いライ麦畑で遊んでいる子供たちが崖から落ちそうになったらつかまえる、ライ麦畑の捕まえ役になりたいと彼は語ります。これでは「ライ麦畑でつかまえて」という訳はおかしいんじゃないかということになりますが、よく読んでみるとおかしくもないような気がするのです。捕まえ役になりたいと語るホールデンは実は「つかまえて」もらいたいと思ってるからです。大人(Phony)と子供(Innocence)の狭間で揺れ動く心を「ライ麦畑でつかまえて」という題名に象徴的に意訳したのではないかと思うのです。



〜〜題名と内容の関係ということで思い出すのは、カポーティーの「ティファニーで朝食を」の映画化作品で、原作ではそんなシーンは出てこない(たとえ話として使った)のにオードリー・ヘプバーンがティファニーのお店のウィンドーを見ながら朝食を食べているシーンがありました。ちなみに原作と映画ではストーリーも全然違う。しかし、映画は映画で大変良い作品です。余談の余談ですが原作は短編集ですがその中の「クリスマスの思い出」は傑作。〜〜



なにが私の心を捉えて離さないのか、私はいい年をしていまだに「ライ麦畑でつかまえて」を読み返しています。J.D サリンジャーの他の作品「ナイン・ストーリーズ」や「フラニーとゾーイー」などのグラース一家の物語も面白いです。特に「フラニーとゾーイー」はとてもよい作品です。あ〜む。

翻訳夜話2 サリンジャー戦記

翻訳夜話2 サリンジャー戦記

村上 春樹, 柴田 元幸
posted by: | 読書 | 18:22 | comments(49) | trackbacks(1) |