Search
Calendar
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
Sponsored links
online user
Pagerank/ページランク
おしゃれな伊達眼鏡 メガネフレームショップ曽我
そが眼鏡時計店

当店のホームページです。

おしゃれな伊達眼鏡 メガネフレームショップ曽我
新ブログに移転しました!
ソガ-ネットBLOG
vividmoon(ビビッドムーン)メガネフレームの通販がオープンしました。 http://vividmoon.soga-net.com
technorati
テクノラティお気に入りに追加する
Yahooブックマーク!
このブログをお気に入りに加えてください。
Yahoo!ブックマークに登録 Yahoo!ブックマーク登録
Yahoo!ブックマークでこのサイトを登録している人数 人が登録
Recommend
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |
「ライ麦畑でつかまえて」と「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
J.D サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」野崎孝訳と「キャッチャー・イン・ザ・ライ」村上春樹訳についての話。

この作品はあまりにも多く読まれている作品なので村上訳版が出たとき、賛否が分かれました。

私は十代始めごろに初めて読んでから、何度も何度も野崎孝訳「ライ麦畑でつかまえて」を読んだせいか村上訳を読んだとき、すごく違うので驚きました。何が違うのかと言うと、主人公の語り口調が全然違うということと内容の解釈の若干の違いについてです。野崎訳ではよくわからなかったことが村上訳では「なるほど」と思う箇所があったり・・。また、野崎訳は少し文体が古臭いといわれています。じゃあ村上訳は新しいのかというとそうではなくて、しいて言えば村上春樹的なのです。

原文に忠実と言われている野崎孝訳と作品を理解しやすいように解釈した村上版と比べると、正直なところ、これから読む若い人は村上版を読んだほう良いと思います。でもやはり、野崎訳の独特の語り口がこの作品の最大の魅力だといっても過言ではないような気がするし、やはり野崎訳かな?

よく言われることに原題の"The Catcher in the Rye"は直訳すると「ライ麦畑の捕まえ人」となると言うことについて、これは物語の中で主人公ホールデンが妹に将来何になりたいのかと聞かれて、「You know what I'd like to be? I mean if I had my goddam choice, I'd just be the catcher in the rye and all.」という箇所から来ています。広いライ麦畑で遊んでいる子供たちが崖から落ちそうになったらつかまえる、ライ麦畑の捕まえ役になりたいと彼は語ります。これでは「ライ麦畑でつかまえて」という訳はおかしいんじゃないかということになりますが、よく読んでみるとおかしくもないような気がするのです。捕まえ役になりたいと語るホールデンは実は「つかまえて」もらいたいと思ってるからです。大人(Phony)と子供(Innocence)の狭間で揺れ動く心を「ライ麦畑でつかまえて」という題名に象徴的に意訳したのではないかと思うのです。



〜〜題名と内容の関係ということで思い出すのは、カポーティーの「ティファニーで朝食を」の映画化作品で、原作ではそんなシーンは出てこない(たとえ話として使った)のにオードリー・ヘプバーンがティファニーのお店のウィンドーを見ながら朝食を食べているシーンがありました。ちなみに原作と映画ではストーリーも全然違う。しかし、映画は映画で大変良い作品です。余談の余談ですが原作は短編集ですがその中の「クリスマスの思い出」は傑作。〜〜



なにが私の心を捉えて離さないのか、私はいい年をしていまだに「ライ麦畑でつかまえて」を読み返しています。J.D サリンジャーの他の作品「ナイン・ストーリーズ」や「フラニーとゾーイー」などのグラース一家の物語も面白いです。特に「フラニーとゾーイー」はとてもよい作品です。あ〜む。

翻訳夜話2 サリンジャー戦記

翻訳夜話2 サリンジャー戦記

村上 春樹, 柴田 元幸
posted by: | 読書 | 18:22 | comments(49) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 18:22 | - | - |
 すみません。もうずいぶん前の感想にコメントさせていただきます。
 ぼくも「ライ麦」大好きなんですが、村上訳はまだ読んでいません。
 今は、ユリイカのサリンジャー特集号を読んでいます(古本屋で手に入れた古いもの)なかなか興味深いことが書いてあって面白いです。
 「ライ麦」について話せる場所を探しているのですが、ここに書かせていただいてもよろしいでしょうか?
| milo | 2007/01/21 8:54 AM |
miloさん、こんにちは。どうぞ、お書き下さい。古い記事でも全然かまいません、古い小説の話ですからね。ユリイカのサリンジャー特集号に面白い事が書かれてあったら教えてくださいね。
| ソガネット | 2007/01/21 10:15 AM |
ソガネットさんこんにちは、
ユリイカの記事でぼくが理解できたのは、サリンジャーは、エリオットが現代人の孤独をうたったのを受けて、愛の必要性を説いた人であるとか、ホールデンは軽い精神病患者の症状とよく似た行動をとっているとか、三田誠広が、西洋哲学との限界と、禅の超越性について素人にもわかりやすく書いていてくれたりします。
 あと、発見では、ホールデンがラジオシティーあたりで、クリスマスショーを見るのだけれど、そのときに上映された映画が「心の旅路」という映画(ランダム・ハーベスト)だということです、この映画、ぼくも早速見たけれど、内容がなんとなくちょっとホールデンが言うのと違う気がしたんですけどね。
 これからもよろしくお願いします。
| milo | 2007/01/21 4:56 PM |
ユリイカのサリンジャー特集号は調べたら昭54(1979)の発行ですね。すごく古いですね。 
>ホールデンは軽い精神病患者の症状とよく似た行動をとっている
・・サリンジャーの戦争体験によるトラウマ(PTSD)による影響があると言われていますね。またそれを超えていこうとする意志が強くかんじられ、一人称の語り口(読者一人一人に語りかけるような形式)などから、少なからずそういう傾向を持ち合わせている現代人に強く働きかけるのだと思います。でも、ぴったり波長が合ってしまうと、ジョンレノンを殺したマーク・チャップマンみたいな人も現れるわけで。
| ソガネット | 2007/01/22 12:25 PM |
そうです、1979年です、確かに情報も古いですが、ぼくには面白いです。更に1990年にも同じユリイカで特集されていて、サリンジャー評価がどんな変遷をたどったか楽しみです(読むのがのろくてまだなかなか読み進めません。加えてぼくの読解力で、どこまでその変遷を楽しめるか自信はありませんが)PTSDについては、「ナインストーリーズ」をそれで読み解くという、野間正二さんの著書がありますが、それを購入したはいいが、とにかく読むのがのろくて、何事にも愚図で、まだ読んでいません。
 他に、「ライ麦畑の正しい読み方」が面白かったですよ、はじめはしようもない指摘から、後半は作品のなかなかいいところをついた指摘までされていたように思います。
 マーク・チャップマンのジョン・レノン殺害にいたる足取りまで載っています。マーク・チャップマンはぼく個人の言い方をさせていただくと、ただ単に自意識過剰で、よっぽどつらいことなりがあって、気がおかしくなったんじゃないかなと、ホールデンは、気が触れても、一応結末で正常に戻りつつある状態が示唆されているわけで、サリンジャーファンとしては、チャップマンみたいな人は迷惑だなあと、思ったりします。
| milo | 2007/01/22 7:42 PM |
miloさん、沢山勉強してらっしゃいますね。1990年版もあるのですか・・読んでみたいですね。
 精神分析的に言うとホールデンは今で言う「境界性パーソナリティ障害」にあたると言うのが定説らしいですが(それもまた少し矛盾があるらしいですけど)、あくまでもフィクションなので精神分析的にこの小説を読むのは個人的な意見として少し危険なのではないかと思います。まあそれだけ、ホールデンが実在の人物みたいな気にさせられるほど魅力があると言うことでしょうか?
| ソガネット | 2007/01/23 11:48 AM |
 ふーん「境界性パーソナリティ障害」ですか。なんだか難しそうですね。ぼくは精神分析的見地から、この作品を考えたことはあまりなかったので、新鮮に聞こえます。
 済みませんが、ぼくにはあまりこの症状がよくわかりません。ホールデンのどんな行動なり発言なりが、そういう病名の由来になるのか。少しでいいので教えていただけませんでしょうか?「境界性パーソナリティー障害」っていったいどんな病気なんでしょうか?
 ぼくは、この作品、実にユーモアがきついくらい効いてると思うのですが、そういう風刺というか、エスプリのようなものって、あんまり取り上げられないんですね。
| milo | 2007/01/23 7:48 PM |
境界性パーソナリティ障害とライ麦畑につてですが、下記のブログなどが詳しいです。
http://kpa.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_ac40.html

ユーモアについては同感ですね。声を出して笑えるところもたくさんあります。アクリーとのからみのところなんか特に。
| ソガネット | 2007/01/24 9:56 AM |
 ありがとうございました。教えていただいたブログ早速行きました。自己愛ですか。なるほどねえ。興味深く説明してくれて、よくわかりました。
 ホールデンが作中で絶賛していた、リング・ラードナー。この方の短編集を翻訳されたものをこれまた古本屋で調べて購入したのですが、確かにユーモアはあるのですが、ああいうアメリカンユーモアはぼくにはちょっとついてゆけないところがあり、ちょっと外れた感じでした。
 ライ麦のユーモアは、確かにアクリーとのからみなんか笑えますが、なんというか、ぼくは毒のようなものを感じるんですね。それに気づいてしまうと怖くて本も開けないような毒が入っているような気がするんです。ぼくの直感だけで話してるだけなのですが、たとえばオッセンバーガー氏の演説の最中に大きな音の屁を落とすなんて、かなりブラックな感じというか、きわどい感じがするんです。
 文章下手でうまくお伝えできているか自信がないのですが、なんとなく見落としている風刺、ユーモアもたくさんあるような気がするんですね。
 デヴィッドコパーフィールドを冒頭でけっちょんけっちょんにやっつけるのも、なんとなく毒らしきものを感じたりします。ちなみにぼくは参考までにデヴィッドコパーフィールドを読んでみたけれども、とても面白くて、なかなか読み応えを感じました。ただし、ユーモアというか、アメリカンジョークみたいなのはありませんでした。
| milo | 2007/01/24 7:29 PM |
 明日は映画を見てから、ちょっぴり古い(1979年の)ユリイカを読み進めようと思います。
 更に映画の待ち時間に、ホールデンがほんの少しだけ触れて、評価していた、エミリディキンソンの詩を読もうと思います。果たしてぼくに詩なんか理解できるのか?不安だけどまあ読んでみます。思うことあったらまた書き込ませてください。
| milo | 2007/01/26 7:51 PM |
miloさんが感じられる、その「毒」というものこそが、この作品の本質かもしれませんね。

ところで、映画と言えば・・ホールデンは映画が大嫌いみたいですけど、私がライ麦畑で連想する映画はなぜか「アメリカングラフィティー」です。内容やテーマ、時代、場所なども全然異なる作品ですが、ライ麦畑がクリスマス前の3日間の出来事だということと、アメリカングラフィティーがハイスクールを卒業して明日旅立つという前の日のたった一日の出来事だということがとても似ているように感じられます。さらに、「主人公が短い時間のあいだに常にどこかに向かって移動している。」ということ。「これから何処へ行き何者になるのか?」という青春期特有のあの感情が、すごく懐かしい感じがするのです。
| ソガネット | 2007/01/27 4:43 PM |
 ふーん、なるほど、「アメリカン・グラフィティー」ですか。恥ずかしながら、ぼくはこの映画、ほんの少し見ただけで、詳しいことは知りませんでした。そうですか、ハイスクール卒業後の短い時間を描いているんですか。面白そうですね。見てみたいなあ。「どこへ行き、何者になるのか」なんて、青春映画っていいですよね。
 確かにホールデンは映画嫌いということになっていますが、不思議なことに映画の話は案外されるんですよね。妹のフィービーが「39夜」の映画が好きであるとか。これは僕も見ていないけど「パン屋の女房」の話とか…。そのあたりの矛盾も、ぼくにとっては「毒」の一つのような(こじつけか?)気がしないでもないです。
 エミリ・ディキンスンの詩は、2つほど読み始めましたが、なかなか面白いです。というより、本が丁寧に作られていて、一つ一つの詩に、丁寧に解説が施されていて、わかりやすいです。ご存知とは思いますが、優れた戦争詩人として、ディキンスンを弟アリーが推している詩人です。もう少し読んでみます。
 ユリイカも読み進めてはいるのですが、なかなかぼくの拙い頭では難解な文章も多く、読んでいるうちに眠くなってしまったりしながら、睡魔と闘いつつ読もうと思います。
 ちなみに僕の見た映画は「サラバンド」という映画でした。面白かったですよ。
 いつもお付き合いありがとうございます。「ライ麦」はぼくのとても気になる小説なので、よろしくお願いします。
| milo | 2007/01/28 8:19 AM |
 ユリイカの1979年号のサリンジャー特集を読みました。
 でもって次の1990年の同じくサリンジャー特集号なんですが、どうも、1979年号に比べ、もっと感覚的、フィーリング優先というか、みんな文学的分析、読み取りより、もっとお祭りを楽しんで書いている感じです。まだ、全部読んでいないけれど、個人的には庄司薫論(サリンジャーとは直接はまったく関係ないのだけれど)が面白かったです。
 1990年号には、テニスギャルが、サリンジャーと会見する(もちろんアメリカ女性)記事も翻訳されていて、それなりに楽しめそうです。
| milo | 2007/02/04 12:25 PM |
miloさん、こんにちは。
庄司薫は読んだことが無いですけれども、作品にサリンジャーの影響があると言われてますね。
ところで私は今ふと思い出して変色してぼろぼろになった「フラニーとゾーイー」を久々に読み返しています。むしろ、「キャッチャーインザライ」よりもこちらのほうが私は好きかもしれません。読後の爽快感というか感動というか、とてもいいですよね。
| ソガネット | 2007/02/04 5:14 PM |
 ソガネットさんこんばんは
 庄司薫、「ライ麦」と似てるという指摘があったらしいけど、確かに考えてみるとよく似てますよ。でも、真似かどうかはともかく、庄司薫も結構面白いと思います。機会があったら手にとって見てください。
 「フラニーとゾーイー」いいですよね。確かに僕もそちらのほうが好きかも知れないですが、「フラニー」のほうが「ライ麦」より分かりやすいような気がします。落ち込んでしまった妹を必死の思いで助ける兄。という図式は、それなりに分かりやすい気がします。「ライ麦」は、確かに子供を助けたいとはいえ、それだけでは割り切れないいろいろな要素が含まれている気がします。
 「フラニー」もよく読めば、それなりに読み取れるのだろうけど、僕はそんな気がします。
 そういえば、「大工よ屋根の梁を高く上げよ」に出てくるサッフォーの詩、あれを探しているんですが、どんな本に載っているかご存知でしたら教えていただけませんか?
 一応、岩波文庫の「ギリシア・ローマ抒情詩選」をネットで購入したけど、サッフォーのコーナーはあったものの、それらしい詩は見つけられませんでした。
 出来れば、サッフォーのオリジナルを読んでみたいなあ、と思います。
| milo | 2007/02/05 7:51 PM |
細部まで読み込んでいらっしゃいますね、もう私なんか話についていけません。サッフォーの詩というのは、題名にもなった、ブーブーがバスルームの鏡にせっけんで書き残したメッセージ「大工たちよ、屋根の梁を高く上げよ。ギリシャの軍神エアリアズに似て、身の丈はるかに高き新郎来たる。」のことですか?そのサッフォーと言う詩人は古代ギリシャの詩人Sappho(サッポー)のことでしょうか? 調べてみると、翻訳で読めるのは沓掛良彦『サッフォー 詩と生涯』平凡社と呉茂一『ギリシア・ローマ抒情詩選 花冠』岩波文庫の2つらしいです。AMAZONの洋書で「Sappho」で検索するといくつか出てきますが・・。

ネット上で見つけたのは下記ページ。
http://72.14.235.104/search?q=cache:cI6PBBgPQ5sJ:www.classicpersuasion.org/pw/sappho/sape08u.htm+Raise+High+the+Roof+Beam+Carpenters%E3%80%80Sappho&hl=ja&ct=clnk&cd=3&gl=jp
の中ごろに、
EPITHALAMIA, BRIDAL SONGS
Fr. 91
Raise high the roof-beam, carpenters. (Hymenaeus!) Like Ares comes the bridegroom, (Hymenaeus!) taller far than a tall man. (Hymenaeus!)
・・と出てきました。
| ソガネット | 2007/02/06 12:52 PM |
 すごい!ソガネットさんありがとう。よく探しましたね。ありがとうございます。僕なんか日本語のページをごそごそ探しただけでした。そもそも英語なんて僕にはさっぱりの分野ですので。
 教えていただいたページ、お気に入りに登録してちょくちょく覗こうと思います。うれしいです。
 細部まで読み込むことなんて僕には出来ません。サリンジャーの講義を受けたわけでもなく、我流でごそごそやってるだけです。オタク?自分で時々自問しながらやってます。
 本当にありがとうございました。
 ところで「大工よ」って「フラニー」よりはちょっと難解ですよね。「フラニー」の方が読了後にさわやかな気分になりますよね。
 ちなみにユリイカに載っていた三田誠広の指摘によると、
 後半のシーモアの幼なじみのシャーロットの頬にある九針の傷の原因を弟のバディーが語るシーンは「恐ろしい、美しい」
 といっていました。僕には恥ずかしながら、あまりよく理解できませんでしたが(涙)。
 これからもよろしくお願いいたします。
 本当にありがとうございました。
| milo | 2007/02/06 7:33 PM |
 やっと週末です。仕事は辛かった。泣きたかった。
 でもって明日は温泉に行こうと思います。でもって、エミリディキンソンの詩集を読み進もうと思います。詩なんて理解できるのかと思いましたが、今のところ何とか楽しく読めています。
 また思うことあったら書き込みさせてください。
| milo | 2007/02/09 7:56 PM |
 お久しぶりです。このページ消えてたんですね。探すのに手間取りました。
 ユリイカ1990年3月号のサリンジャー特集の見ものと思われるベティ・エプスのサリンジャー会見気を読みました。思わず笑ってしまいました。たいした質問もされていないし、たいした答えもないのですが、いったいなぜ、サリンジャーはこのテニスギャルのインタビューに答えようと思ったのだろうか?????
 最近、またまたサリンジャー関係の本をネットで購入しました。3冊ほどです。これらも順次読み次第、感想なりを書かせていただけると幸いです。
| milo | 2007/02/26 8:59 PM |
何を買われたのですか?
感想楽しみにしています。
| ソガネット | 2007/02/27 10:33 AM |
 えーと、購入した本は「サリンジャー研究」(ウォーレン・フレンチ。荒地出版)と「サリンジャー伝説の半生、謎の隠遁生活」(中公新書)です。
 中公新書の方は、昔々、出たばかりのころに購入していて、読んで、面白かったんですね。でもどこかへ消えてしまい、そのままになっていたのを、ネットで、古本コーナーで調べて購入しました。ウォーレンフレンチの方は、かなり気合がいりそうなので、心して開きたいと思います。
 また感想なり書かせていただけるとうれしいです。
| milo | 2007/02/27 7:45 PM |
 いつもいつも自分ペースで勝手に話題を振ったりして申し訳ありませんが、ちょっと思ったことがありましたので書かせてください。
 ユリイカのサリンジャー特集号を読んでいるのですが、その挿絵部分に雑誌の写真が見開きで載っていて、何とコメントに「フォーカスされたサリンジャー」と載っています。
 そう、僕は知らなかったのですが、サリンジャーってあの「フォーカス」に取り上げられたことがあったんですね。
 隠遁生活を続けるサリンジャーもサリンジャーだけど、それをしつこく追い回すマスコミもマスコミだなあと、なんとなくあきれてしまいました。
 ユリイカの記事自体は、まあ読み応えのある、いろんな観点から見たサリンジャーについて書かれています。これを読み終えたら、次はウォレン・フレンチの「サリンジャー研究」を読もうと思います。また感想成なりあったら書かせてください。
| milo | 2007/03/04 9:18 AM |
 荒地出版といえば、サリンジャー選集を出していて、ナインストーリーズ(荒地出版では九つの物語)を読んでがっかりした記憶があります。訳者がちがうとこんなにも違うのかと。やはり、野崎孝訳はいいなと思ったわけで。しかしながら荒地出版のサリンジャー選集は全部で5冊ありますが、どれも「あとがき」が読み応えがあって面白いです。
 隠遁生活後のサリンジャーに関して「サリンジャーをつかまえて」という本と映画「ライ麦畑をさがして」というのがあるのですが、本のほうは私はなんか読みたくありません。映画はDVDで出てたら見てみようかなって言う感じです。
| ソガネット | 2007/03/04 10:29 AM |
 済みませんが映画「ライ麦畑をさがして」っていつのどういう映画なんでしょうか?僕は全く知りません。知りたいです。教えていただけるとうれしいです。
 ソガネットさんの評価されていた「フラニーとゾーイ」に近いエピソードを読みました。1938年にサリンジャーはアーサイナス・カレッジというところに通うらしいのですが、そこでのガールフレンドの一人が名前が、フランシス・シエロルフといって、結婚してフランシス(フラニー)・グラスモイヤーとなったのをサリンジャーが面白がり、いつか彼女の物語を書くと約束したんだそうです。
| milo | 2007/03/05 7:38 PM |
ライ麦畑をさがしては5年位前の映画です。
内容は・・・
J.D.サリンジャーの世界的ベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」にオマージュを奉げる青春ドラマ。両親の離婚、父との確執、兄の自殺…問題を山のように抱える少年・ニール。彼は憧れのサリンジャーに会えばすべての問題は解決すると考えていたが…。
J.D.サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」をモチーフにした青春映画。両親の離婚や兄の自殺などの問題に苦しむ少年が、学校の演劇クラスで知り合った少女と「ライ麦畑でつかまえて」の作者サリンジャーを探す旅に出る…。
・・・AMAZONより

フランシス・グラスモイヤーがフラニー・グラースとなったわけですね。
そもそもの始まりが末っ子のフラニーですか、長兄シーモアじゃないところが面白いエピソードですね。
・・・・・・・・・・・・・・
そろそろ、ここも長くなったので、近いうちに新しい記事を書きますので、そちらが出来たらそちらへ移動下さい。
| ソガネット | 2007/03/07 1:30 PM |
 新しい記事、どうやるのか僕はわかりませんが、新しいところでも、サリンジャーの話をさせていただけるとうれしいです。
 そうですかそんな映画があったんですか、興味深いですね。僕は知りませんでした。やはりまだサリンジャー熱は冷めていないのか。僕も見てみたいです。
 ネットっていろんなものがあるんですね。手に入らないだろうと思っていた「ライ麦」の本邦初訳「危険な年齢」(橋本福夫訳)がある古本屋のリストに載っていたんですね。でもって、今問い合わせ中です。
| | 2007/03/08 7:20 PM |
ついに来ました。「危険な年齢」奥付けを見ると1952年初版と出ています。昭和27年ですね。ふるーい。紙もわら半紙のようなざら紙みたいです。帯の広告が、
「最も洒落た
   奇妙な
   真実な青春の告白
 エロとムジュンとコンランに溢れた大都会にさまよう若者の目にうつるひんまがった大人の世界」
 となっています。実際に僕が読み始めるのは、もう少し先になるけど、なんとなく嬉しいです。こうなりゃ毒を食らわば皿までも、の心境です。
| milo | 2007/03/13 7:30 PM |
「危険な年齢」高かったでしょう?
たしか「ライ麦畑の正しい読み方」にも言及されてましたね。”エロとムジュンとコンランに溢れた大都会”とはまたすごいですね。どんな訳なのでしょうか?
新しい記事はまだ見てませんが「ライ麦畑をさがして」の感想でも・・と予定しております。
| ソガネット | 2007/03/14 3:46 PM |
 「危険な年齢」確かに高かったですが、とても手が出ないほどではありませんでした。でも、ざっと本来本についている定価の10倍近い値段ではありました。(当時は物価も安かっただろうけど)
 訳は、冒頭のみ少し読んだところ、ちょっと堅めに訳されているかなと感じました。
 また読み始めたら、ここで色々書かせていただけると嬉しいです。
 「ライ麦畑をさがして」の感想楽しみにしています。サリンジャーに関する映画ですから、きっと面白いでしょうけどねえ(もう常軌を逸している)。
 今日は「JDサリンジャー文学の研究」が届きました。この本、僕がサリンジャーを知ったばかりのころ、古本屋においてあるのを、ぼんやり眺めて、値段が当時の小遣いでは足りず、購入をあきらめていた本です。そんな本が手に入って嬉しいです。そちらの感想も書かせていただけると嬉しいです。
| milo | 2007/03/14 7:31 PM |
 まだまだしつこくサリンジャーを追いかけていますが、最近「サリンジャー研究」を読み終えました。なかなか読みやすく、コンパクトにサリンジャーのことがまとめられていてよかったと思いました。ゴシップ的な話はおいておいて、真正面からサリンジャー作品に向かっている感じが好印象でした。
 ところで、今、気になっているのは「シーモア 序章」の冒頭に出てくるカフカとキエルケゴールの引用ですが、どこからの引用なんでしょうか?どの作品を見ると、あの引用に当たれるのでしょうか?ご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。
| milo | 2007/03/22 8:41 PM |
「シーモア 序章」は今手元にないので後で見てみます。
| ソガネット | 2007/03/23 6:28 PM |
 そうですか、もしご存知のことがあったら教えていただけると嬉しいです。
 自分で話を振っておいて、こういうのもなんだけど、このカフカとキェルケゴールの引用について書いた雑誌の記事なりがあったような気がしたのですが、見つけられません。僕が勝手にそう思い込んだのか?引用が、なんだか「死にいたる病」だったり、「日記」だったりと、なんだか落ち着かない感じです。カフカの引用は全く手がかりが見つかりません。
 誤記教示いただけると嬉しいです。しつこいですがよろしくお願いします。
 余談ですが、ちょっと遠い知り合いが、中国に仕事で1年ほど出かけてゆきました。僕としては「ライ麦」の中国語版を見てみたいなあと、土産にねだろうかなあと考えたりしています(中国語版てあるんだろうか?)
| milo | 2007/03/23 8:17 PM |
シーモア-序章-のエピグラフの件ですが、まず、最初のカフカの「俳優たちと同席すると〜」ですが、内容から言って有名な小説「変身」とか「審判」とか「城」とかではないような気がします。たぶん、カフカが遺した膨大な草稿・日記・手紙などからの引用ではないかと。
2番目のキエルケゴールですが、ずばり「死にいたる病」のようです。

| ソガネット | 2007/03/24 12:04 PM |
 どうもありがとうございました。そうですか、キエルケゴールは「死にいたる病」ですか、こいつは、大昔に読んだ記憶があるけど、また再び読みますか。
 カフカが分かりませんね。日記とか、草稿ですか、こりゃ全集をそろえないといけませんね。そんなことできるわけもないので、手をこまねくばかりですかねえ。
 とにかくどうもありがとうございました。またよろしくお願いします。
| milo | 2007/03/24 5:24 PM |
 コメントさせてください。
 荒地出版の「サリンジャーの世界」を読了しました。確かに荒地出版のサリンジャー訳って、なんとなく疑わしげですが、「〜世界」は、まあまあ読み応えがありましたよ。ただ、やはりどの論文もそうといえばそうなのですが、本質を突いてくれるような、核心を突いてくれるような、こちらの知りたいと思う直前で、どうなんだ?といいたいところで話を曲げられてしまうような感じはありました。
 さて、ようやく、村上訳の「キャッチャー」を手に取りました。少し読んでみたところでは、ホールデン、結構ソフトタッチになったかなあ、という感じでした。とにかく最後までこれも読了したら、感想なり書かせていただけると嬉しいです。
| milo | 2007/04/26 8:48 PM |
村上訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」についてですが、村上春樹が去年の秋に翻訳を出した「グレート・ギャツビー」のあとがきで「翻訳というものには多かれ少なかれ「賞味期限」というものがある。」と述べ、「特定の翻訳を通しての原作の「刷り込み」みたいなものは時としてむしろ作品そのものを損なうリスクをはらんでいるのではあるまいか、」と考えていると言っています。そういう意味を込めての翻訳として読むとまた違った感じで作品自体を理解できると思います。
| ソガネット | 2007/04/27 6:32 PM |
 なるほど、確かに言えていそうですね。僕としても、野崎訳よりより古い「危険な年齢」も入手して、いろいろな翻訳を見てみたいと思いました。まあ古いほうに遡ってしまっては意味がないのだけれど、とにかくサリンジャーについていろいろ考えてみたいと思います。
 でも、村上訳の出版につれて野崎訳も売れ行きが伸びたという話を聞いた気がします。野崎訳は植草甚一の文章に影響を受けているという指摘を見たことがありますが、村上訳は、その辺りはどうなんだろうか?恥ずかしながら僕は植草甚一を読んだことがないので、話は空転するばかりですが、村上訳も旬の訳ということで、現代的なホールデンに付き合いたいです。またよろしくお願いします。
| milo | 2007/04/27 9:22 PM |
 お願いします。村上訳の「キャッチャー」を読んでいたのですが、後半、サー・ローレンス・オリヴィエの「ハムレット」の話が出ていたことを、今までチェックし忘れていて、検索をかけて、DVDを入手しました。
 シェイクスピアって、なんとなく辛気臭い感じがするので、まだ見てませんが、面白かったりしたら、何か発見することがあったら、書かせてください。
| milo | 2007/05/07 9:40 PM |
「ハムレット」とはまた、「キャッチャー」とはずいぶんかけ離れたものを・・。くだらないDVDを見るより100万倍ましですが。
| ソガネット | 2007/05/08 10:02 AM |
 そうですね、確かに「キャッチャー」と「ハムレット」って離れてますよね。
 でも、「キャッチャー」の中で、修道女と「ロミオとジュリエット」の話をする場面がありますよね。サリンジャーはシェイクスピアもきちんとチェックしていたということですかねえ。
 まだ、「ハムレット」見てませんが、思うところあったらまた書かせてくださいな。
| milo | 2007/05/11 10:06 PM |
 こんにちは、欧米の人たちはシェイクスピアは特に意識しなくとも一般的に普通に親しんでるものだと思います。よく海外の映画やドラマでジュニアハイスクールやハイスクールで「ハムレット」の劇をやったりしてるのを見たりしますよね。ぴちぴちのタイツなんかはいて”to be or not to be....”とか言って。
 ところで、前述の植草甚一ですが、この前、地元の図書館の書庫に42冊のシリーズで評論やエッセイが眠っているのを発見しました。JAZZや文学、映画などアメリカのサブカルチャーについてかかれた本です。
特にモダンジャズに関しての本は興味があるのでいくつか拾って読んでみたいと思います。
| ソガネット | 2007/05/12 1:01 AM |
 そうですか、図書館に植草甚一ですか。昔ジャズ喫茶に植草甚一の本がずらーっとおいてあり、それを勝手に読んでもいい風になっていたのですが、当時若造の私は、遠慮して手に取るのを控えたものでした。で、そのジャズ喫茶、10年位前に閉店しちゃって。でもって分からないままです。 
 「キャッチャー」読みました。僕は読解力がないのか、一番クライマックスの、妹フィービーとセントラルパーク近辺を歩く場面って、道路を挟んで反対側同士で歩いてたんですね。全く僕の記憶力の間抜けさというか、読解力のなさというか、恥ずかしながら、ようやく分かったしだいです。
 「キャッチャー」の方が、わかり易いかなと思いました。
| milo | 2007/05/16 8:53 PM |
頭の中で描いていた映像が違っていたということは良くありますよね。本を読むということは人それぞれ一人ずつの映像がその人の頭の中にあるわけで、それが読書の醍醐味だとおもわれ。
| ソガネット | 2007/05/17 1:02 PM |
 キエルケゴールの「死にいたる病」を読んでいるのですが、サリンジャーが「シーモア」で引用した箇所がついに出てきました。感動しました。
 キエルケゴールは、魂のたゆたいについて大変深く考察したと見えて、「死に至る病」は、僕にとってかなり難解でしたが、考えてみれば、サリンジャーも小説によって魂の救済のようなことを行っていたことを考えれば、哲学と、小説、ジャンルは若干違えども、キエルケゴールとサリンジャー、この二人は似たようなところにいたのかな?などと思いました。
| milo | 2007/06/02 2:18 PM |
長年気にかかっていた言葉を見つけたときの感動はさぞ素晴らしいものでしたでしょう。
文学の本質が「魂の救済」にあるとしたら、本当に良い書物というものにはおのずとそこに「魂の救済」を見つけることが出来るのかもしれません。
キエルケゴールとサリンジャーは決して別のものではないのでしょうか。
| ソガネット | 2007/06/02 2:38 PM |
 そうですか、文学の本質が「魂の救済」ですか。なるほどねえ、確かに面白い文学作品でも、優れた文学作品でも、言い換えれば「心を豊かにしてくれる」という言い方で「魂の救済」なのかなあ。
 僕が気になったのは、なぜサリンジャーがキエルケゴールを引用したのか?ということです。確かにキエルケゴールとサリンジャーは、一見大きくかけ離れていますが、サリンジャーは、キエルケゴールに何らかのインスパイアされたことがあったから、引用したのではないか?そう考えると、大きな意味では共通してしまうけど、ちょっと角度を狭くしても、似たような方向性があったのではないだろうかと、勘ぐったり(勘違い?)してしまいます。
| milo | 2007/06/02 4:19 PM |
 まだまだしつこくサリンジャーを追いかけているのですが、ここでも質問させていただいた、「シーモア」の冒頭に出てくるキエルケゴールは分かったが、カフカの引用がわからないという話。ネットでカフカにお詳しそうな方にお尋ねしたら、さすがその道の方、本当に見つけてくださったんですね(嬉!!)。1911年ごろの日記なんだそうで、「カフカ全集7」にあるとのことでした。でもってその全集は現在絶版だったのだけれど、アマゾンの古本コーナーに一冊だけあり、何とか申し込みをしました。今から本が届くのが楽しみです。ちょっと値段は高かったけど、楽しみにしたいと思います。
 またその感想なども書かせていただけると嬉しいです。
| milo | 2007/06/15 7:15 PM |
もう、なんといってよいか、脱帽です。
値段が気になります。
| ソガネット | 2007/06/16 10:25 AM |
 そうですよね、しつこいですよね。
 値段はおよそ「危険な年齢」の2倍半でした。
 でも、カフカくらいの人なら、これからも新全集が出てくる可能性はあると思うんですけどねえ。
 われながらしつこい性格だなあと思うのですが、若いころ心奪われ、その難解さに苦渋した。あのころへのノスタルジーですかねえ。確かにしつこい。
 また書き込みさせていただけると嬉しいです。
| milo | 2007/06/16 12:46 PM |









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
2006/12/08 10:19 PM
彼女の出演映画は結構見ていますが、むちゃくちゃいい映画という印象はありません。
http://yajiuma24.seesaa.net/article/29167963.html